【ラマダン】2021年（1442 H）ラマダンチャレンジ 23日目

インドネシアのみならず世界じゅうのイスラム教徒の1年に1回の重要な行事、ラマダンが始まって23日目。

筆者も個人的に思うところがあって、イスラム教徒のインドネシア人の文化・習慣の一つを身をもって体験し、理解することを兼ねて、30日間、大胆にも断食にチャレンジする企画。

一昨日、昨日と、断食がもたらす健康への良い影響についてお話ししました。

しかし実際には、痩せるどころか（断食期間中に）太ってしまった、あるいは、お腹がポッコリと出てしまった、という声をよく耳にします。

原因その①、イフタールで、とにかく食べる

イフタール（Iftar）とは、日没後の食事、すなわち、一日の断食明けの食事です。
すなわち、半日以上、飲食を一切断った後の食事ですから、そりゃあ（人にもよりますが）お腹も減っていることでしょうし、一日（飲まず食わずで）頑張ったのですから、自分へのご褒美に、おいしいものをたくさん食べたくなります。

これを仮に30日間繰り返しますと、肥満の原因にもなりますし、糖尿病の原因にもなりかねません。
12日目の記事にも書きましたが、空腹のお腹にいきなり、特に炭水化物から入れますと、血糖スパイクを起こして血糖値の乱高下を招きます。

GI値の低いものから、あるいはイスラム開祖ムハンマドのように断食後の一口目はデーツから食べると、血糖スパイクは起きにくいですが、聞いたところ、そのようなことは何も考えずに、とにかくガッツキ始める（人も少なくない）そうです。

原因その②、夜遅くまで食べる、またはタップリ食べてすぐ寝る

特に、食べてすぐに寝るのは、絶対に健康によろしくありません。
また、ラマダンの断食とは関係ありませんが、夜、サラリーマンが仕事帰りに居酒屋で飲み食いして「締めにラーメン」というのをよく見聞きしますが、典型的な「メタボ一直線」コースです。

特にラマダン期間中だと、サフール（Sahur：夜明け前の断食開始前の朝食）を食べるために、早めに寝る人も少なくありませんが、イフタールをガッツリ食べてすぐに寝てしまうと、「逆に太ってしまう」のは当然です。
（サフールを食べる食べないにかかわらず、断食開始時のお祈り（Sholat subuh）がありますので、いずれにせよ一旦起きる必要があります）

せっかくのオートファジー効果も、台無しになってしまいます。

さらに、寝不足になりがちですので、夜明け前までにサフールを食べて、断食開始時のお祈りをして、朝（出勤時間前）まで二度寝するという人も多いようです。
これも、食べてすぐ寝るという行為ですので、30日間繰り返すと当然太ります。
（食べ終えてから3時間は寝ずに起きているのが望ましいです）

ですので、筆者が休日に朝から二度寝する場合でも、サフールを食べ終えて3時間以上経ってから、だいたい7時か8時くらいから二度寝するようにしております。