【ラマダン】2021年(1442 H)ラマダンチャレンジ 20日目
インドネシアのみならず世界じゅうのイスラム教徒の1年に1回の重要な行事、ラマダンが始まって20日目。
筆者も個人的に思うところがあって、イスラム教徒のインドネシア人の文化・習慣の一つを身をもって体験し、理解することを兼ねて、30日間、大胆にも断食にチャレンジする企画。
本日から4日間にわたり、私がラマダン期間中のインドネシアとマレーシアで遭遇または経験したエピソードについてお話しいたします。
(その4日目)
今回は、インドネシアではなく、隣国マレーシアでのエピソードです。
隣国マレーシアもイスラム教国家
筆者は、インドネシアへ毎年行くようになる以前は、マレーシアへ毎年行っておりました。
マレーシアは、人口の6割がマレー系、3割が華僑、1割がインド系(タミル人)、が居住する国家です。
ですので、マレーシアはイスラム教というイメージを持たない方も多いかと思いますが、マレーシアはイスラム教国家であり、しかも、イスラム教(スンニ派)を国教と定めております。
(インドネシアのほうがムスリムの人口も比率も圧倒的に多いのですが、多様性の中の統一という大義名分があることから、特定の宗教を擁護しないということで、インドネシアは国教を定めておりません)
東南アジアの中では、マレーシアとブルネイがイスラム教(スンニ派)を国教としております。
さらに、マレーシアの「マレー系」と定められる人々は、その民族性や血統に由来するものではなく「イスラム教徒のマレーシア国民」が法律上のマレー系とされています。
ブミプトラ政策のようなマレー系優遇政策に授かる条件として、イスラム教徒であること、となります。
その一方で、マレーシア国家の法律も、国民全体用の法律とマレー系のみに適用する法律(イスラムの戒律に沿った法律)があります。
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変則休日(日曜は休日ではない)の州
マレーシアでも、州や都市によって、華僑が多い場合もあれば、マレー系(イスラム教徒)が多い場合もあります。
特に顕著なのが、マレー半島側のマレーシア北東部の2州、クランタン州(Kelanran)とトレンガヌ州(Terengganu)。
マレー系が圧倒的に多く、イスラム政党である全マレーシア・イスラム党(PAS)が州の実権を握っています。
一般生活で大きな影響があるのが、日曜は休日ではなく平日である、という点。
通常は、土曜が半ドンまたは休日で日曜が休日であり、インドネシアはもちろん、マレーシアでも大半の州では同じです。
しかし、クランタン州、トレンガヌ州はずっと以前から、木曜が半ドンまたは休日で金曜が休日です。
現在は、マレーシア全13州(3つの連邦直轄地を除く)中、4州がこの休日制度(木曜半ドン、金曜休日)を採用しています。
(他の2州はケダ州(Kedah)とジョホール州(Johor))
ラマダン期間中のマレーシア・クランタン州
いろいろと前置きを書きましたが、ここからが、筆者がラマダン期間中のクランタン州に滞在した時のエピソードです。
クランタン州は、マレーシアの中でもマレー系の比率が最も多く、イスラム色が最も強い州でもあります。
筆者がクランタン州の州都コタ・バル(Kota Bharu)を訪れたのは、ラマダン期間の真っ最中。
首都クアラ・ルンプールと違い、ラマダン期間中の昼間はレストランは営業しておりません。
KFCなどの外資ファストフード系は昼間も営業していますが、中が見えないようにしてひっそりと営業しています。
日没が近づいてくると、レストランに灯りがつきはじめて、次々に開店し始めます。
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本日の朝食(サフール:sahur)と夕食(イフタール:iftar)
本日のFajar(暁:夜明け前)3:34、Magrib(日没)18:46
前夜の就寝時刻23:30 、起床時刻2:30
日曜のため仕事は休み(今日は5000歩以上歩いた、活動的な日でした)
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