【ラマダン】2021年(1442 H)ラマダンチャレンジ 4日目
インドネシアのみならず世界じゅうのイスラム教徒の1年に1回の重要な行事、ラマダンが始まって4日目。
筆者も個人的に思うところがあって、イスラム教徒のインドネシア人の文化・習慣の一つを身をもって体験し、理解することを兼ねて、30日間、大胆にも断食にチャレンジする企画。
本日は、断食する時間帯について、解説いたします。
飲み食いを一切断つ時間帯
断食すなわち飲み食いを一切断つ、と言っても、24時間全く飲み食いをしないわけではありません。
そんなことを30日間もすると、間違いなく死んでしまいます。
余談ですが、比叡山延暦寺または吉野山金峯山寺~大峯山寺の千日回峰行(の堂入りまたは四無行)には9日間の「飲まず(断水)・食わず(断食)・寝ず(断眠)・横にならず(断臥)」という荒行がありますが、ラマダンの期間中の断食は、ここまで死と隣り合わせの過酷なものではありません。
簡単に説明すると、30日間、夜明け前から日没までの間、一切の飲食を断つ、ということです。
すなわち、日没後には飲食してもいいのです。
時々、日の出から日没まで一切の飲食を断つ、と説明している方やウェブサイトがありますが、これは誤りです。
(筆者も最初は、日の出から日没まで、と思っていました)
スポンサーリンク
夜明け前の時間帯
夜明け前(夜更け)にも、いろいろな時間帯があり、日本語の古語の中にも
暁(あかつき)・東雲(しののめ)・曙(あけぼの)・黎明(れいめい)
という言葉があり、この順で日の出の時刻に近づいていきます。
ラマダン中の断食で定められる夜明け前が、日本語の古語の中の「暁(あかつき)」の時間帯に相当すると言われています。
日の出の時刻のだいたい1時間半前、と思って差し支えないです。
ちなみに、本日(2021年4月16日)の大阪における「暁」は、午前3時56分です。
(出典: アプリ Muslim Pro より)
Fajr(فجر:インドネシア語でFajar)が、夜明け前、厳密には「暁」の時間帯に相当し、日の出(日昇)の約1時間半前になります。
なので、まだ空も明るくならないうちから、飲食を断つことになります。
夜明け前「暁」イメージ
(出典: ウェブサイト https://pxhere.com/ より拝借)
さらに、実際にはイスラム教徒の方々は、Fajr (Fajar) すなわち「暁」の時間から夜明け前の礼拝 (sholat subuh) を始めるため、その5分ないし10分前の礼拝参加の呼びかけのときには飲食を終了します。(Imsak:イムサック、といいます)
イムサックの時間は、厳密には、最後のお茶の一杯を飲む程度は大丈夫ですが、Fajr (Fajar) すなわち「暁」の時間には完全に終了する必要があります。
そして、日没の時刻まで、一切飲食をしません。
日没(Maghrib (مَغْرِب)、インドネシア語でMagrib)になると、飲食を再開できます。
本日(2021年4月16日)の大阪における「日没」は、午後6時(18時)31分です。
すなわち、本日は午前3時56分から午後6時(18時)31分まで、一切の飲食を断つ、ということです。
なお、断食入りする前の食事をサフール (sahur:سحور)、日没後の食事をイフタール (Iftar:إفطار)といいます。
スポンサーリンク
本日の朝食(サフール:sahur)と夕食(イフタール:iftar)
本日のFajar(暁:夜明け前)3:56、Magrib(日没)18:31
前夜の就寝時刻 23:10、起床時刻 2:50
出勤日
スポンサーリンク
スポンサーリンク