【ラマダン】2021年(1442 H)ラマダンチャレンジ 11日目

インドネシアのみならず世界じゅうのイスラム教徒の1年に1回の重要な行事、ラマダンが始まって11日目。

筆者も個人的に思うところがあって、イスラム教徒のインドネシア人の文化・習慣の一つを身をもって体験し、理解することを兼ねて、30日間、大胆にも断食にチャレンジする企画。

本日は、ラマダン期間中のイスラム教徒が「断食を免除される」「断食を延期してもいい」「断食を一旦中断し、延期しなければならない」場合、について解説いたします。

 

断食が免除される場合

ラマダン期間中の断食は、健康な成人(第二次性徴期以降の青少年を含む)のイスラム教徒は、夜明け前から日没まで断食をする義務があります。

ただし、すでに断食に耐えられる状態ではないご老人、長期入院している人、断食をすることで身体または胎児に異常が現れる人など、明らかに既に健康ではない場合は、断食を免除されます。
妊婦の場合は、免除または中断を個々で選択するそうです。

そのかわり、上記の方々で、経済的に余裕がある場合は、貧者への施し(ザカット:Zakat)を多めに実施するなどで代替します。

第二次性徴期以前の乳幼児や小学生は、断食に参加する義務はありません。
だいたいは、午前中だけ飲食を我慢するなど、少しずつ慣らしていくために練習をしているようです。

 

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断食を「延期してもいい」場合

旅行中の人、現在戦争に参加している兵士、ケガや一時的な病気で入院中の患者、授乳中の産婦などは、一時的に断食を中断してもいいことになっています。

中断してもいい、なので、断食しても体力的に大丈夫な場合は、断食を続行しても構いません
個々の判断によります。

風邪など引いて日中に薬をどうしても飲む必要がある場合は、その日は断食を中断して薬を飲んでも構いません。

 

ただし、免除されるわけではないので、後日、断食しなかった日数を後で補う形で断食する必要があります。
これを、インドネシア語で「Membayar puasa」(直訳:断食を支払う) といいます。
(補う日数が残っている状態を「Hutang puasa」(直訳:断食の借金) といい、不足日数をすべて補ったら「Melunasi hutang puasa」(直訳:断食借金の完済) ます。)

後日、不足日数分を補う断食をするのは、いつでも構わないことになっていますが、来年のラマダンまでには補い終えておかないと、後がしんどくなることは言うまでもありません。

 

Puasa AlQuran
クルアーン第2章185節:クリックして拡大
(出典: アプリ Muslim Pro より)

 

断食を「一旦中断し、延期しなければならない」場合

女性に該当しますが、生理が始まったら、生理が終わるまで断食を中断しなければなりません。
中断「してもいい」ではなく「しなければならない」になります。

生理中は、断食禁止だけでなく、お祈りも、クルアーンを読むことも、クルアーンに触れることもできません。
血は不浄とされているからです。
「血は不浄、穢れ」という考え方は、神道などほかの宗教にもみられます。

そして、この場合も、断食の中断であって免除にはならないので、断食しなかった日数を後で補う形で断食する必要があります。

tamu bulan
クルアーン第2章222節:クリックして拡大
(出典: アプリ Muslim Pro より)

 

Sholat image 1
イメージ
(出典: ウェブサイト macaloni より拝借。該当記事 “1ヶ月断食「ラマダン」を徹底解説。ルールや断食後の食事法とは

 

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本日の朝食(サフール:sahur)と夕食(イフタール:iftar)

本日のFajar(暁:夜明け前)3:47、Magrib(日没)18:39
前夜の就寝時刻 23:30、起床時刻 2:35
出勤日
(前日、帰宅後にリモートワークでの残業もあったので、、、やばいくらいに眠いです)

Sahur23Apr
朝食(サフール:Sahur):3:35食事完了

 

Iftar23Apr1
夕食(イフタール:Iftar):18:47

Iftar23Apr2
夕食(イフタール:Iftar)2回目(帰宅後)

 

 

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