【ラマダン】2021年(1442 H)ラマダンチャレンジ 26日目

インドネシアのみならず世界じゅうのイスラム教徒の1年に1回の重要な行事、ラマダンが始まって26日目。

筆者も個人的に思うところがあって、イスラム教徒のインドネシア人の文化・習慣の一つを身をもって体験し、理解することを兼ねて、30日間、大胆にも断食にチャレンジする企画。

昨日から4日間は、ラマダン月の終了前後、すなわちレバラン直前ないしレバラン中のことについてお話しいたします。

 

子供らにとってのレバラン

レバラン(Lebaran)、日本語で言うと「断食明け大祭」。
日本の感覚で言うと、お盆と正月が一気に来る、という感じ・・・

日本でも、正月と言えば、子供たちにとってはお楽しみの時期であって、大人たちにとっては痛い出費が続く時期。
お年玉のことですが、インドネシアでもお年玉はあります。
(インドネシアだけでなく、隣国のマレーシアやブルネイでも、断食明け大祭の連休ではお年玉の習慣があります)

 

過去記事より

 

大人たちにとっては痛い習慣ではありますが、相場は日本ほど高額ではありません。
(日本では中学生以上になると1人あたり最低でも1万円はあげないと示しがつきませんから、痛いですよね)
しかしインドネシアでは、高校生でも高くて1000円程度(10万ルピア程度)です。
もちろん、日本とインドネシアでは物価も違いますし、給与水準も大きく違います。
(大卒初任給で3万円程度)
ですので、1000円程度であっても、その出費がかさむと、痛いのは間違いありません。

ちなみに、筆者がかつてインドネシアで子供たち(中高生)に、レバランにポチ袋をあげたこともあります。
その時、予算をRp. 1 juta(100万ルピア、ざっくり1万円。当時のレートで約8,000円)として、高校生2人、中学生1人、幼児1人がいたので、高校生と中学生にそれぞれ30万ルピア(ざっくり3,000円)、幼児に10万ルピア(ざっくり1,000円)をあげたのですが、後で大人たちに怒られました。「多すぎ」と(笑)

 


(出典: ニュースサイト Tribun Timur より 当該記事)

 

 

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大人は手当をもらえる

子供だけでなく、大人も(お年玉ではありませんが)手当をもらえます。
もっとも、仕事をしている大人に限りますが。

THR (Tunjangan Hari Raya)、訳すと「ハリ・ラヤ手当」つまり「宗教大祭手当」です。
固定給の1カ月分の支給が(経営者あるいは使用人を雇う者に)義務付けられた手当です。

ボーナスであれば業績給ですので、会社の業績に左右されますが、THRは会社の業績に関係なく(すなわちどれだけ会社の業績が苦しくても)金額は固定されている、ということです。
しかも、この支払いが遅れた経営者(または使用人雇用者)には、罰金が科されます。

しかも、イスラム教徒だけが対象ではありません。
インドネシアで認められた6宗教(イスラム教、キリスト教プロテスタント、キリスト教カトリック、仏教、ヒンドゥー教、儒教)のすべての信者が年一回もらえるのが、THRです。
イスラム教徒:レバラン前
キリスト教徒(プロテスタント、カトリック):クリスマス前
仏教徒:ワイサック(仏陀降誕祭)前
ヒンドゥー教徒:ニュピ(サカ暦新年)前
儒教徒:イムレック(春節、旧正月)前
に、THRを支給されます。建前上は、ですが。
実際は、各従業員ごとに分けるのは面倒であり経費もかかるので、慣習としてレバラン前に全宗教信者まとめてTHRを支給する企業がほとんどだそうです。

(では無宗教者、無神論者ももらえるのか?という質問が出るかもしれませんが、インドネシア国民は6宗教のいずれかの信仰が憲法と法律で義務付けられているため、無宗教者、無神論者は存在しません。)

 

 

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本日の朝食(サフール:sahur)と夕食(イフタール:iftar)

本日のFajar(暁:夜明け前)3:27、Magrib(日没)18:51
前夜の就寝時刻 22:00、起床時刻2:15

 

Sahur8Mei
朝食(サフール:Sahur):食事完了3:11

 

夕食(イフタール:Iftar):19:30(撮影失念)

 

 

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