約10年前の話ですが、、、、

レバラン帰省に巻き込まれて大変な目に遭った時のエピソードを一つ、お話したいと思います。

こんなインドネシアに行く気になれない、等とは考えず、あくまで、私個人の10年前のエピソードかつ断食月(ラマダン)が終わった後のレバラン(Lebaran)の風物詩の一つとして、お読みいただければ幸いです。

 

レバラン帰省の大渋滞

断食月(ラマダン)が終わる一週間ほど前あたりから、インドネシアのテレビで報道されるのが「Mudik(帰省)」に関するニュース。

日本でも、ゴールデンウィーク、お盆、年末年始あたりになると、帰省ラッシュや出国ラッシュの報道がありますが、それとほぼ同じです。

 

各ニュースサイトより


(出典)TribunNews.com より(注:2015年の記事です)
http://www.tribunnews.com/regional/2015/07/03/waspada-tiga-pasar-tumpah-di-brebes-ini-titik-kemacetan-selama-arus-mudik

 


(出典)Bisnis.com 経済版 より
https://ekonomi.bisnis.com/read/20190513/98/921748/jelang-mudik-lebaran-pekerjaan-rumah-jalur-darat-malah-menumpuk

 

 

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私が見た帰省ラッシュ

そして、私の目線から見る帰省ラッシュは、こんな感じでした。
(いずれも約10年前の様子です)

路線バス内

 

とある村にて。
わかりますか?軽トラの荷台に十数人・・・

 

バンドゥン駅にて。
当時の「エコノミークラス」車両。
車内はすし詰め状態で乗降口にも立って(あふれて)いる状態。
(この状態で、彼らはこれから6時間や9時間の移動です)

このオレンジ色のエコノミークラス車両は、今はほとんど残っておりません。
当時のエコノミークラス車両は自由席で冷房なし、乗車定員は詰め込めるだけ、、、な状態でしたが、現在のエコノミークラスは冷房もあり、指定席になっています。

 

撮影できませんでしたが、他にも、、、、

1台のバイク(スーパーカブや原付レベル)に一家4人(旦那、嫁、子供2人)が乗って、大渋滞もといバイクと車の海の中をヨロヨロしながら運転している、というのも。

これが1台や2台ではありません。だから、見ててホントにハラハラします(苦笑)

 

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体験談:2時間半が6時間半に

バスターミナルまで:まだまだ甘く見ていた

先程掲載したこの画像は、バンドゥン駅南口「Stasiun Hall」バスターミナルからチチャフウム(Cicaheum)バスターミナルへ向かっていた時の、路線バス内の様子です。

まだこの時は、レバラン帰省ラッシュというものをナメておりました。

この程度の混雑なら、チチャフウム(Cicaheum)バスターミナルから目的地までの約2時間半、何とかなるだろう、と。

 

チチャフウム・バスターミナル

 

ここから、目的地のガルト(Garut)まで、約2時間半。
(Garut の実際の発音は「ガルッ」)

多少渋滞でも、3時間半程度で着くだろう、と「タカをくくって」おりました。

 

バスターミナルから:ここからが地獄の始まり

ここからは画像がなく、わかりづらいかもしれませんが、、、、、
(撮影する余裕なんて皆無でした)

 

チチャフウム・バスターミナルにて、「ガルト」行きと言われて乗らされたバスは、、、

車体は比較的新しそうだったものの、ちょっと小さめのバスで、運悪く既に座席はすべて埋まっており、立つしかありませんでした。

次のバスにしようとしたものの「これに乗れ」と言われ、仕方なく従ったのですが、これが大失敗の始まりでした。

 

係員を振り切ってでも次のバスにすればよかった。または、値段は20倍になるけど、タクシーにすればよかった、とも。もはや「後悔先に立たず」でしたが。

ちなみに、バスなら運賃2万ルピア(Rp.20.000、約200円)。
タクシーなら40万ルピア(Rp.400.000、約4,000円)。

 

チチャフウムを出発した時は、まだ「すし詰め」ではなく空間が十分にあったのですが、、、、

途中で乗客をどんどん容赦なく拾っていっては「詰め込んで」いくので、1時間後にはそれこそ「ギュウギュウ詰め」に・・・。

ちなみに、

これの比ではありません。

 

冷房は点いていたものの、これだけ車内人口密度が高く「すし詰め」にされた車内では、ほとんど効き目もなくなり、、、ひたすら「暑い」!!

しかも、立ちっぱ。

そして、この時はまだ断食月(ラマダン)が終わる1~2日前で、皆、飲食をガマンしている状態でしたので、私だけ(非ムスリムだからと言って)水分補給する、というわけにもいかなかったのです。

(昼食を摂らず前もっての水分補給もせずに乗車したのも大失敗でした)

注:帰省ラッシュは断食月(ラマダン)が終了する数日前から起こります。断食月(ラマダン)終了日に家族親戚一同みんなで祝うために、数日前から移動するわけです。

 

大渋滞、さらに故障車が立ち往生、渋滞に拍車

それでも、2時間半ガマンすれば、、、と思っていましたが、そうは問屋が卸さず(苦笑)

山間部に入ると、今度は大渋滞。
車、バイク、バスがメチャクチャ多い、、、、、
だけではなかったのです。

道のど真ん中でエンコ(エンジン停止)、パンク、故障、等々する車やバスが続出し、当然これらが道を塞ぐわけで・・・
これが渋滞に拍車をかけているという状況。

特に(車よりも)バスのほうがひどく、それこそ日本では絶対に車検が通らないような「オンボロ」「ポンコツ」状態で「廃車寸前だろ?」と思わせるようなバスまで、黒い煙を出しながら平気で(しかも乗客を詰めるだけ詰め込んで)走っているわけですから、途中でエンコ、パンク、故障する確率も当然高いわけです。

最もかわいそうなのは、そのようなバスに乗らされて途中でエンコ、パンク、故障のために立ち往生となる乗客でしょう。

そして、私の乗っているバスも、坂道はエンジンの唸り音がマックスになりならがノロノロと走るものだから、このバスもいつエンコして停まってしまうかと思いながらハラハラドキドキを繰り返しました(苦笑)

そりゃあ、乗車定員をはるかに超過した状態で乗客をすし詰めにしているわけですから、坂道でマトモにスピードが出ないのは当然・・・

 

当初の(聞いていた)所要時間の2時間半なんて、とっくに過ぎているわけでして、、、
もはや、今が何時何分なのか、考える余裕すらなく(苦笑)
そして、とうとう、私のすぐ前に立っていた、中学生か高校生くらいの女の子が(袋の中にですが)車酔いでリバースを始める始末・・・

さすがに私もこのかすかな臭いでノックアウト寸前になり、吐き気を催しながら(通路の)床に座り込み・・・
(昼食も食べてない上に水分補給もできず、立ってる体力も気力も完全喪失)
この時になって、最初から床に座り込んでいたほうがマシだったと気づいたのでした(苦笑)

 

解放・・・

そして、やっとの思いで目的地(ガルト市街地の少し手前)に到着した時は、時刻はすでに16:30。
チチャフウム・バスターミナルを出発したのが10:00。
(途中でエンコ、パンク、故障せず、無事着きました)

通常なら2時間半のところ、6時間半かかってようやく到着したのでした。

 

私は金輪際、このバンドゥン-ガルトのルートはバスを使わなくなり(さすがに懲りました。帰省ラッシュでなくても、バスはもう結構です…)、行くときはタクシーを使うようになりました。
また、レバラン帰省ラッシュ時期にインドネシアへ行くのを避けるようになりました(苦笑)

逆に、毎年毎年、凄まじい大渋滞の中を帰省しようとするインドネシア人の皆さんには、逆に尊敬の念さえ持つことができます。。。

 

このガルト(正確にはガルト郊外)に何があるのか、というのは、また後日、記事にいたします。

 

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