【ローカルグルメ】ヤギの串焼き、シカの串焼き、ウサギの串焼き
焼き鳥、あるいは鳥の串焼き、といえば、
一般的には、このような感じかと思われます。
インドネシアでも焼き鳥はポピュラー
実は、インドネシアにも串焼きタイプの焼き鳥があります。
一般的な食べ物であり、どこの都市や地方へ行っても、屋台、簡易食堂、フードコートなどで気軽に食べることができます。
インドネシアでは、サテ(Sate)またはサテ・アヤム(Sate ayam)と呼ばれています。
sate:串焼き料理
ayam:鶏
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焼き”鳥”だけではない
焼き鳥すなわち鶏の串焼き以外にも、
ヤギの串焼き(サテ・カンビン(Sate kambing))
シカの串焼き(サテ・キジャン(Sate kijang))
ウサギの串焼き(サテ・クリンチ(Sate kelingi))
などがあります。
サテ・カンビン(ヤギの串焼き)
違いが判りにくいかもしれませんが…
左側がサテ・カンビンこと、ヤギの串焼き、右側がサテ・アヤムこと、鶏の串焼きです。
こちらも、サテ・カンビン。
ヤギの肉と聞いて、ピンとこない方、または沖縄のヤギ汁を思い浮かべる方が多いかと思います。
ヤギ汁は臭い、とも言われていますね…
ヤギ肉の串焼きの味は、簡潔に申し上げると、
・ 臭くはない
・ 脂がかなり乗っていてジューシー
臭みがないのは、しっかりと炭焼きで焼いているから… なのかもしれません。
私はインドネシアに行ったときには必ずサテ・カンビンを探し求めます。
ただし、脂分が多いことから、
・ コレステロールの摂りすぎに注意
とも、よく言われてしまいます(苦笑)
年中毎日食べるわけでもなく、たまにインドネシアに行ったときに口にする程度でしたら、何ら問題はございません。
インドネシアでは豚肉がほとんど売られていない分、ヤギ肉はポピュラーな存在のようです。
サテ・キジャン(シカの串焼き)
あまりポピュラーではないかなと思われます。
ジャカルタやスラバヤでお目にかかったことがありません(少なくとも私は、ですが)。
左上側がサテ・カンビン(ヤギ)、右側がサテ・キジャン(シカ)です。
違いは判りにくいですね…
ですが、味は鶏やヤギとは違います。
・ アッサリした感じ
・ 若干歯ごたえがある(決して噛みにくいわけではありません)
・ 臭みはない
日本でもたまにジビエ(野生の鳥獣)料理としてシカ肉を使った料理が紹介されていますが、機会がありましたらご賞味ください。
脂分は少なく、味はあっさり目だと思われます。
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サテ・クリンチ(ウサギの串焼き)
ウサギ ?!
と思われた方も多いかもしれません。
現代でこそほとんど食されておりませんが、江戸時代は食用として一般的だったそうです。
江戸時代は神道や仏教の影響で牛や豚などの動物は食べられることはほとんどなく、明治維新後の文明開化期に西洋の料理として牛肉文化が入ってきて、ウサギを食べる文化が衰退していった…と思われます。
(動物はダメでしたが鳥(鶏)や魚は食べてもよかった…のだそうです。ウサギは飛び跳ねることから、鳥と見做して食べられていたとか。だから、ウサギの数え方は一匹、二匹…ではなく、一羽、二羽…。)
インドネシアでは、、、、
食べられる地域は限られており、どこでもありつけるわけではありませんが、
焼き鳥(鶏肉の串焼き)との違いが判らないかもしれません。
お味のほうは、というと….
・ 焼き鳥とほとんど変わらない
・ 美味しい
江戸時代に「鶏肉と見做して」食べられていたことも、納得できそうです(笑)
もちろんインドネシアにも牛肉の串焼き(サテ・サピ)や豚肉の串焼き(サテ・バビ)もありますが、特に後者はイスラム教徒には禁忌であることから、一般的ではありません。
サテ・カンビン(ヤギ)のお勧めの店と、サテ・キジャン(シカ)及びサテ・クリンチ(ウサギ)を食べられる店を、紹介していきます。
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