【ニュース記事から】新型コロナの影響、インドネシアでは

新型コロナウイルス禍

2019年末に中国武漢を起源とされる新型コロナウイルスが世界中に広がっている問題。

インドネシアでもとうとう感染者が2020年3月3日に発生しました。

 

このご時世に海外へ旅行することを勧める記事を更新する気にはなかなかなれず・・・

しばらくはインドネシアで報じられるニュースを順次紹介していこうと思います。

 

注)かと言って過去記事を削除するつもりはありませんし、コロナ禍が収束した後も本記事を削除する予定はありません。

 

 

スポンサーリンク

中国武漢から帰国したインドネシア人はどうなった?

 

中国武漢は大都市であり、ビジネス的にも学術的にも国際都市です。

よって、日本人も多数滞在していましたし、インドネシア人も多数滞在していました。

 

日本からANAのチャーター機が武漢へ5回フライトして武漢や湖北省在住の日本人とその家族を帰国させた、というニュースはよくご存知かと思います。

ANAチャーター機
出典:日テレNEWS24
http://www.news24.jp/articles/2020/01/29/07586287.html

 

そして、チャーター機で帰国した日本人はホテルや国の施設へ収容されて14日間隔離された、というニュースもご存知かと思います。

 

 

武漢に滞在していたインドネシア人245人は、インドネシア政府がチャーターしたバティック・エア(Batik Air)の飛行機で帰国。

まず、シンガポールの目と鼻の先にあるバタム島(リアウ諸島州:インドネシア領)の空港に到着し、ここでインドネシア空軍の航空機に乗り換え、同じリアウ諸島州内にある別の島、ナトゥナ諸島・  大ナトゥナ島(Kepulauan Natuna Besar)へ移送されました。

大ナトゥナ島に到着した帰国インドネシア人245人は、インドネシア国軍の施設に収容され、14日間の隔離生活が始まりました。

 

 

現地のニュースで何度も繰り返し流れていたのですが、衝撃的だったのがこの映像。

 

Hang Nadim 1
出典:インドネシアの情報サイト Tirto.id
https://tirto.id/yang-perlu-diperhatikan-pemerintah-soal-karantina-wni-di-natuna-ewQB

 

Hang Nadim 2
出典:インドネシアのニュースサイト PojokSatu.id
https://pojoksatu.id/news/berita-nasional/2020/02/02/demo-warga-tolak-isolasi-wni-dari-wuhan-di-natuna-didatangi-polisi-ini-hasilnya/

 

中国武漢から直行で到着した、インドネシア・バタム島 (Batam) のハン・ナディム国際空港 (Bandara Internasional Hang Nadim) にて。(1枚目と2枚目)

チャーター機から降ろされた途端、消毒剤を浴びせられてました。
完全にバイ菌扱い・・・

 

さらに、、、

Natuna 1
出典:インドネシアのニュースサイト Suara.com
https://www.suara.com/news/2020/02/02/064236/sudah-di-indonesia-ini-penampakan-ruang-isolasi-ratusan-wni-dari-wuhan

 

大ナトゥナ島にある空軍基地の格納庫です。
格納庫にテントをいくつも張り、テントの中にベッドを設置して・・・

この中に2週間も隔離するのか・・・
野戦病院かよ・・・
と、さらに心配になったものでした。
インドネシア政府も無茶苦茶やなあ、とも。

 

 

スポンサーリンク

インドネシアの (14日間の) 隔離生活の様子

隔離生活の状況は毎日繰り返し(現地のテレビで)放映されました。

それを見ていると、驚かされることばかり。

日本(での隔離方針)と全然違います。

インドネシア政府は、隔離されている人達のことをよく考えているなと思いましたね。

 

格納庫内にいくつもの軍用テントを張り、その中にベッドを並べていたものの、それは寝る場所というだけで、テント内に閉じ込めているわけではありません。

軍人(インドネシア国軍海兵隊員)も一緒に生活を共にし、食事も共にして隔離生活を共有していました。

Natuna 2
出典:インドネシアのニュースサイト IDNTimes Jogja
https://jogja.idntimes.com/news/jogja/siti-umaiyah/jahe-dan-olahraga-kunci-wni-yang-diobservasi-di-natuna-tetap-bugar

 

Natuna 3
出典:インドネシアのニュースサイト INDOZONE
https://www.indozone.id/news/9Dsg5g/usai-wni-yang-diobservasi-pulang-bagaimana-nasib-hanggar-di-natuna/read-all

 

さらに、運動不足の解消と精神衛生の維持のために、格納庫外に出て、海兵隊員の主導でみんなで体操。

また、格納庫外で思い思いに遊んだりおしゃべりしたりもできました。

Natuna 4
出典:CNN Indonesia
https://www.cnnindonesia.com/nasional/20200203113118-20-471064/kegiatan-wni-dari-china-di-natuna-senam-hingga-main-kartu

 

Natuna 5
出典:インドネシアのニュースサイト OKEZONE.com
https://nasional.okezone.com/read/2020/02/04/337/2163311/5-fakta-kondisi-observasi-wni-di-hanggar-lanud-sadjad-natuna

 

Natuna 6
出典:インドネシアのニュースサイト SUARA.com
https://www.suara.com/lifestyle/2020/02/04/142723/seru-dan-akrab-wni-dari-wuhan-bermain-engklek-di-natuna

 

14日間の隔離生活の間、245人、誰一人 (新型コロナウイルス) 陽性とならなかったため、空軍所有の飛行機で大ナトゥナ島から各自の地元に帰っていきました。

軍人も含めてなかなかの濃厚接触ぶりだったので、誰か陽性だったらどうするのだろう、と若干思いながら2週間ニュースを見ていましたが、その心配は杞憂に終わりました。

 

ホテルやきちんとした宿泊施設で14日間、部屋から出るのを原則禁じられた生活をさせられるのと、離島へ送られてそこの空軍基地の格納庫で半ばキャンプ状態ながらも軍人も一緒に隔離生活を共有して過ごすのと、精神衛生的にはどちらがいいか・・・

日本(人)とインドネシア(人)の考え方、性格、メンタルの違いを垣間見ることができたかなと思います。

 

 

スポンサーリンク


 

nipponesian

スポンサーリンク

シェアする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


コメントする