【現地の通信手段】ポータブル Wi-Fi について・3

通信手段に関する前回の記事 の最後に

・ インドネシアで SIM を購入するときに手続き上若干面倒なことをしなければならなくなりました
・ 現地でSIM 購入が面倒だけど、海外ローミングで高額な請求は避けたいという方へのお勧めの話

と書き残して記事を終えたわけですが、今回はその「面倒なこと」に関する説明です。

 

参考:前回記事

 

SIM カード購入時

個人情報登録

インドネシアでは、2017年半ばから、SIM カード購入時の個人情報登録義務化が始まり、2018年 5月には完全に義務化されました。

 

本来は、以前から SIM カードへの KTP 番号(インドネシア人)、KITAS 番号またはパスポート番号(外国人)の登録は義務化されていましたが(登録しないと開通できない)、ショップまたは露店のオッチャン(またはニイチャン)がテキトーな番号を入れて開通させていたので、形骸化していたというのが事実のようです。

事実、昨年(2017年)9月まで、私が SIM を買ったときでも、パスポートの提示を求められたことは一度もありませんでした。

それが、2018年 5月からは「テキトーな番号で登録を済ませる」ことが完全に不可となりました。

 

外国人旅行者または滞在者(駐在員や留学生含む)の場合、各通信会社のサービスカウンターへ出向いて、パスポートを提示して個人情報を SIM に登録しなくてはならなくなりました

パスポート番号または KITAS 番号だけでなく、氏名、生年月日、国籍、等々の情報まで SIM に入れるようです。

(インドネシア人の場合は KTP の番号と KK の番号を SMS で送れば登録されますので、わざわざ各通信会社のサービスカウンターへ出向く必要はないようです。)

KTP:Kartu Tanda Penduduk(住民登録証)。日本でいうマイナンバーカード。インドネシア国籍で 17 歳以上ならば必ず携帯している。
KITAS:Kartu Izin Tinggal Terbatas(暫定滞在許可書)。滞在ビザで、インドネシアで働く駐在員や留学生、インドネシア人と結婚してインドネシアに居住する外国人などに発行される。1年ごとの更新。
KK:Kartu Keluarga(家族カード)。日本でいう戸籍謄本。
各通信会社:通信手段に関する前回の記事の後半を参照。

※ KITAS のことは詳しくはわかりませんが、KTP 及び KK については、ごく親しいインドネシア人のものを見せてもらっているので、どのようなものなのかは「文化の違い」の話としていずれ紹介します。

 

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データ用 SIM の一般的な使用可能期間

では、SIM を一度買って一度登録しておけば、ずっと使えるから最初だけでしょ?面倒なのは…、と思われた方もいらっしゃると思いますが、そうは問屋が卸してくれないのです。

まず、SIM は、データ通信用の場合は使える期間が決まっています。例えば、10 GB のSIM で 30 日間、という感じです。次回、半年後または 1年後にインドネシアに再び来た時には、その SIM はもう使えなくなっています

 

通話用の SIM であっても、プルサ(Pulsa)と呼ばれる通話料金の補充を定期的にしなければ、使えなくなります。およその目安として、30 日以内にプルサ補充をしなければ、その電話番号は停止され、さらに 15 日または 30 日間プルサ補充がなされなければ、完全に使えなくなります。
インドネシア人またはインドネシア滞在外国人であっても、定期的な再登録が必要です。

 

外国人旅行者の場合、インドネシアに来るたびに SIM を買ってサービスカウンターで登録することが余儀なくされました。

こんな面倒なら現地での SIM 購入なんてやってられるか!でも現地で通信手段は必要だし、かと言って au、ドコモ、ソフトバンクでの海外ローミングによる高額な請求は避けたい、という方へのお話を次回いたします。

 

 

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