【文化】断食明けの挨拶
昨日(2018年6月15日)、30日間の断食が終了し、インドネシアでは「レバラン」と呼ばれる休日に入っています。
日本の感覚で言うと、お盆と正月が一気に来た、って感じです。
インドネシアのニュース報道専門テレビ局 TV One と Metro TV のインスタグラムより
断食明けの挨拶
Selamat Hari Raya Idul Fitri 1439 H
Selamat Hari Raya で、〇〇の日を祝いましょう、〇〇の日おめでどうございます、という意味になります。
Idul Fitri はアラビア語からの外来語で、断食明けを意味します。
1439 H は、ヒジュラ暦(イスラム暦)1439年であり、イスラム教の預言者ムハンマドがメッカからメディナへ聖遷(ヒジュラ)した年をその元年として、1439年目にあたる、という意味です。
ヒジュラ暦は完全な太陰暦(月の暦)で、その1年は354日ですので、普段使われている太陽暦から毎年11~12日ほどずれます。
よって、Selamat Hari Raya Idul Fitri 1439 H は、
1439年目の断食明けましておめでとうございます
という感じになります。
これに付随して言われる挨拶は、
Mohon Maaf Lahir Batin、または Mohon Maaf Lahir dan Batin
Mohon Maaf は、ごめんなさい、許してください、の意味。
Lahir Barin、Lahir dan Batin は、外面も内面も、すなわち、肉体面(フィジカル)も精神面(メンタル)も、という意味になります。
訳すと、
外面(肉体面)も内面(精神面)も許してください
つまり
生きてきたこれまでの過ちを許してください
となるのですが、深い意味はありません。
日本人でも、正月の挨拶で
新年あけましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になりました。本年もよろしくお願いいたします。
と言いますが、これは、別にそんなにお世話になってない人にでも言いますし、年賀状の場合、1年間会ってなくてもこのように挨拶として書きますよね? 本年も世話になるかどうかもわからないのに(笑)
なので、
生きてきたこれまでの過ちを許してください。
も、
旧年中は大変お世話になりました。本年もよろしくお願いいたします。
も、よく似たもの、程度で思っていただいて差し支えありません。
深い意味はない、ということです。
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